あけましておめでとうございます。
小寒の候 2025年が始まりました。本年もよろしくお願いいたします。昨年はちょっと忙しすぎましたので、今年は少しスローダウンする予定です。心がけますが実際はどうなるか分かりません。「過ぎたるは及ばざるが如し」にならないようにしたいと考えていますが、なったらなったです、しようがない。
さて、なぜ、山下清の「長岡の花火」か?昨年末福岡旅行で最も印象的だったのが、福岡県立美術館で開催されていた山下清生誕100年祭だったからです。貼絵が多かったのですが、その緻密さは表現は悪いかもしれませんが、異常,エキセントリックでした。サヴァン症候群なのかもしれませんが、そんなことはどうでも良く、作品が素晴らしかった。しかも早熟、14・5歳の作品はもう完成の域でした。また、最近は全く見なくなったA4の複製画が売られていたので3枚買ってきました。上掲「長岡の花火」と「木瓜」,「エッフェル塔」。昔はよく売られていて気に入った複製画を買ったものですが、今目にするのはポストカードだけです。ポストカードでは小さすぎます。時々ポスターサイズの大きな複製画が額入りで売られています。適当な大きさならば何枚も買えて掛け替えも容易ですが、大きい複製画はそう簡単にはいきません。すでにポロックの複製画がかかっています。
今読んでいるのが,村上春樹「村上さんのところ」、笠井潔「バイバイ・エンジェル」,パトリシア・ハイスミス「11の物語」。次に予定しているのが幸田文「木」、フォークナー「野生の棕櫚」、村上春樹「辺境・近境」。村上さんは未読があれば未読を,なければ既読長編を、いつも何か読むようにしています。精神を安定させてくれるからです。村上さんの根源的なパーソナリティの善良さが文体に現れており、トランキライザーとして1冊は手元に置いています。笠井潔作品は推理小説に現象学を取り入れていて、パリを舞台にしているので街の情景がイメージしやすいからです。
ヴィム・ヴェンダース「Perfect Days」を見ました。何気ない繰り返しの日常生活の中に、新しい気づきをたくさん入れ込んでいます。役所さんの演技も一段と素晴らしい。ヴェンダースが引き出したに違いない。石川さゆりにスナックのママをさせて、しかもカラオケ歌わせちゃう、なかなか日本人監督は頼めない。良作には引き出しが多い。映画で紹介されている、パトリシア・ハイスミス「11の物語」、幸田文「木」、フォークナー「野生の棕櫚」は、映画のテーマに関連する重要なキーであることが推測され、思わず読んでみたいと思いました。
正月はグーグルミュージックのプレイリストで60年代から00年代のロック、オールタイムヒッツ、クラシック、ジャズ、そして日本の70年代から00年代のポップス、流行歌を流していました。80年代までは楽しめましたが、90年代から怪しくなり,00年代以降はさっぱり楽しめませんでした。クラシックやジャズもです。原則私より年上、若くても私と同じくらいの、若い時に聴いたミュージシャンや指揮者のほうが良いと思いました。90年代から今の時代に流行っている音楽はほとんど良いと思いませんでした。今の音楽が悪くなっているわけはありません。若い時に聴いた音楽の方が良いと感じられるのは、まずは、若い時は音楽が受け入れやすい(音楽に限らないかもしれません)からで、しかも若いセンサーはより敏感、加えて音楽を聴く時間がたくさんあり多くの音楽を聴いた。それに、思い出や懐かしさなど心情ポイントが加わったから、でしょう。もちろん異論はあるでしょう。ただ懐かしさや聴き慣れているからだけとは、どうして思えない部分もあり、若い時と大人になってからの音楽の感じ方が同じではないのも要因のひとつと考えます。キャパシティは小さく(残り少なく)なっていくように感じます。ビートルズやローリングストーンズ、クイーン、ビリー・ホリデイ、マイルズ・デイビス、ビル・エヴァンズ、カラヤン、グールド、マウリツィオ、バレンボイム、内田光子、ジュリーや吉田拓郎にどうしても肩入れしてしまいます。
ブログは続けることにしました。消去法でした。既存のブログ「Ameba」や「note」などはない、SNSもない、クラウドで共有するもない、ブログを止めるもない。ただ、積極的な案内はしないことにします。押し付けがましいので。(気づくのが遅すぎる!)
1/13-16まで石垣島に行きます。2月に宮古島に、3月は福岡、門司港・下関から尾道,神戸と移動しながら帰ろうと思います。
皆さんにおかれましては,健やかに,穏やかに日々過ごされることを心より祈念します。
Take it easy, and sleep soundly,
Take care,
コードネームを考えました。
(王道として手塚を使うと)手塚アトム、弱腕アトム
(村上春樹が好きなので)村山春木、村上春雨
(手塚と村上春樹の融合,これはなさそう)手塚アト村、手塚治村、手塚春樹、春木アトム
(全く関係ないけど)砂に描いた貝殻、貝殻の中身
今年もダメそうです。